大会長挨拶

第20回東北地区介護老人保健施設岩手大会
大会長  長 澤  茂
一般社団法人岩手県介護老人保健施設協会会長

 第20回東北地区介護老人保健施設岩手大会を本年9月13日(金)、県都盛岡市で11年ぶりに開催する運びとなりました。前回大会は東日本大震災津波から2年後の開催で、災害の影響が色濃く残り、復興に向かって必死に取り組んでいる最中の開催でした。
 本年元旦、能登半島で大地震が発生しました。被災された方々とその家族に対し心からお見舞いを申し上げますとともに、被災地の一日も早い復興をお祈りいたします。

 新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、通常活動の維持が困難となる等様々な行事が中止に追い込まれましたが、昨年5月から新型コロナウイルスは感染症法上2類から5類に移行しました。一方で、食料品や燃料価格高騰をはじめとする物価高が生活の大きな負担になっています。このような中、令和6年度の介護報酬改定が行われ、過去2番目に高い1.59%の改定率になりました。
 今回の改定では、地域包括ケアシステムの一層の深化・推進、リハビリ・口腔・栄養の一体的取組等の自立支援、重度化防止に向けた対応や、介護ロボット・ICTを活用したサービスの質の向上と業務負担の軽減などが、働きやすい職場づくりの取組み、人材不足の対策につながるものと期待しています。

 高齢化と人口減少が一層進む中、在宅復帰や地域支援など老健施設への期待がますます高まっております。「施設と在宅復帰」の両輪を効率よく考え、利用者やご家族に喜んでいただける老健施設を皆様とともに求めていきたいと考えています。
 本大会は「どうする?おらほの老健~人口減少社会をみすえて~」をテーマとして、東北各県の多くの施設、多職種の職員が一堂に会し、連携、連接を深めるべく開催されることは大変感慨深く、有意義なものです。

 多くの皆様にご参加いただくとともに、数多くの演題発表をお待ちしております。
 岩手も歴史、文化、自然豊かな風景、そして多様な食に恵まれた県です。
 この機会にぜひ、岩手県をご堪能ください。
 皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。